新年を迎えて
- 2022/01/11
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令和4年1月11日
「新年を迎えて」
学校法人 下福島学園
下福島幼稚園園長 白江眞由美
あけましておめでとうございます。
ご家族皆様お揃いで、新年をお迎えの事とお慶び申し上げます。
年明けから新型コロナウィルス感染症の罹患者数が増えています。ワクチン接種をしていても感染する様ですので、感染対策の徹底を行って下さい。
さて、三学期始業式を迎え、園児も笑顔で登園しました。しかし、寒さが厳しく冬休みを家族と過ごした楽しさから、中には久しぶりの登園で気持ちの切り替えが難しく、泣き顔もありました。1月4日から預かり保育が再開し、クラスメイトより一足早く登園している園児もいました。部屋に様子を見に行くと、「おはようございます。」の挨拶もそこそこで元気に「園長先生、お休み中に○○したの!」「僕は、おろう煮(お雑煮と言っているつもり)を食べたの。美味しかったよ。」…と。とにかく次から次へと話したいことがいっぱいで、制服から体操服への着替えの手が止まっています。「冬休みが余程楽しかった。」という事と「自分の想いを誰かに早く聞いて欲しい。」という気持ちが伝わってきます。登園児の中でも紅一点のAちゃんが、「園長先生、ここに座って私のダンスを見て!見て!」と椅子を用意してくれるやいなや、ステップも軽やかにお尻を振り振り、両手を上げたり下げたり、途中大きく回し、一回り二回りしながら激しく見事に踊ってくれました。私もつい熱が入って「そこで足を踏み鳴らして!」と、動作と共に注文をつけると、Aちゃんはノリノリになって楽しそうでした。拍手をしてアンコールを要求すると、「あまりにも踊り過ぎたから、ちょっと疲れたわ!休憩!」と。思い出した様に着替えを再開しました。しかし、口は止まらず「園長先生が私の様に踊ったら、きっとギックリ腰になっちゃうよ。」と言われてしまいました。そこで私も負けじと、「えっ!園長先生だって、まだまだAちゃんの様に踊れますよ。」と、手を振り、腰を振ってみました。幸いギックリ腰にはならず、適度な身体ほぐしになり、年末年始から続いた天神社の正月神事での疲れが取れた様に感じました。預かり保育の担当教諭は、にこにこしつつもAちゃんと私の会話を見聞きし、「新年早々…園長先生も…。」と、思っていたかもしれません。ひとしきり子どもと遊び、Aちゃんのお蔭で今年一番の初笑いとなり、幸せな気分で「それでは、またね。」と、退室しました。
本日登園した園児も、始業式では流石に約束事を思い出して、静かに話を聞いていましたが、クラスに戻ると引き続き担任やお友達に「自分の想いを聞いて欲しい。」と、冬休みの経験を口々に語って、さぞ賑やかだったことでしょう。園児一人ひとりの想いにどれだけ寄り添えるのか、体力勝負ですが、心を落ち着けて丁寧に関わりたいと思います。
子どもは、明るく元気が一番です。「幼稚園大好き。幼稚園は楽しい。」と、三学期もにこやかに登園してくれることを祈念します。
本年もどうぞよろしくお願いします。